The Threads of My Name    ~ truth, hope and... ~

The days of weaving a tapestry with my feathers

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It blows through me


風が透り過ぎていきました

すかすかのわたしのあいだを


湿度と温度が

自分のものといっしょで 

それは 

風が透りすぎていったのか

自分が吹き出されて すっかり空っぽになってしまったのか

よくわからん 


気持ちが良くて 

何かと一体になっているのだと思った

何も頑張らなくてもいいと 一瞬だけ 思えた


愛していたあの人と

抱き合って抱き合って 

寒い夜にふとんの中で同じ体温になって

境目がなくなって混乱したあの瞬間が 梅雨の夜道でぶわりと像を結ぶ


この人・・・男やったっけ?女やったっけ?私は なんやったっけ?

こんなに柔らかいかわいいこの人は 男なんやったっけ?



同じ湿度で温度で風が透り抜けるたびに

私はそれを思い出しますか


一体になることの奇跡を 体で感じるたびに

私はどんどんすかすかになりますか


吹き出してくれ

こんなに淀んだ私なんて 風よ


淀みを分裂を抱えたまま永遠に開いたままで

行くのだというこの面倒くささを

言葉が止めどもなく吐き出されるこの鬱陶しさを


一瞬 一瞬だけなきものとしてくれ






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ホメオパシー |

カノン


歌は飛んで 声運んで 終わらないカノンで

細い倍音で しのびこんで 離れないリズム

名前呼んで 抱え込んで あたためて体温で

もっと望んで ついに無音で 果てるまで包む


・・・くちびるを割ってこぼれる声はあなただけのもの

もしもあなたに届かないなら何の為に歌うの ねぇ教えて・・・


カノン / DREAMS COME TRUE




こころが波打つ

全身を這い廻るように

からだが全部粒子になったみたいに

電気が走るように

海藻が 無抵抗に海流に翻弄されるように


その人の何かが音に乗って

私の中を ものすごいスピードで駆けめぐる



言葉はすごい



今年初め、会社のプログラムの一環で日本に来ていた

人なつこい笑顔のイギリス人の女の人が、

数ヶ月の研修を終了し、みんなの前で最後の挨拶をした

「英語で書いた挨拶を、日本語に直してもらって練習してきました。」

と、少し照れながら、でも堂々と、

彼女は自分がどれだけみんなに感謝しているかを伝えた

どの音がどの言葉を意味するかも分からないままに 音に乗せていた


それを聴いて、こころがどうしようもなく波打って

鳥肌が全身を這いまわった


その後、彼女は自分の言語で、

同じ感謝を自分の言葉で伝えた


その時、私の中で、日本語を聴いた時となんの違いもなく

こころが粒子になったみたいに

バラバラに、でもあるまとまりをもって 

ざわりと波のようにうねった


本当に衝撃的やった

これが「翻訳」やと思った


言葉は 真実を乗せて届けるものなんやと感じた


一語にさえ

一音にさえ

その奥に潜むすべてを支える力がある

伝える力がある


英語を日本語にすることはできないし

日本語を英語にすることもできない

全く違う言語の何を伝え、運ぶのか・・・



「翻訳で大切なことは、その文章全体に流れるものを見失わないこと。

そして、その中心を放さないようにグッと掴んでおくことです。」


人間が生きてきたすべてに沿って

滑らかに生まれてきたもの

道のように、街のように・・・

どんな言語にも絶対に同じものが流れてる


頭を抱えながら見つけた一語は今でも覚えてる

どんなにシンプルな言葉でも

それしか考えられない程に、その文章の流れに滑らかに沿っているとき

私の中にも、何かが滑らかに淀みなく流れる


今、これを書きながら私は全く同じことをしてる

私の中にある言葉ではない何かと、いちばん似ている言葉をなんとか選びだしてる・・・


どこまで 近づけるか



翻訳とは、言葉を置き換えることじゃない

その奥に横たわる形なきものを

こころで観て、聴いて、触れて、感じて、

いちばん似ている形あるものにすること


そのためには、膨大な知識がいる

知識とそれを使いこなせる技術が


「限界を決めるのはいつも自分」


それに沿って、形は浮き上がってくる

始めは輪郭さえない程に、おぼろげに

でも、少しずつ形がわかる

そして うねりが 細部が 

流れるひとつの想いが


そこまで いける     いこう


少しずつ繋がっていく

私が翻訳を選んだ意味が 意味なんてなくても


私すら 何かの翻訳

世界は 翻訳だらけや

私たちは何重にも無限に翻訳されてる



それならば正しく、想いまで翻訳されたい





行間に広がる宇宙を 私はみたい

















ホメオパシー |

京都


最近よく眼鏡をはずして歩く

あまり好きじゃない眼鏡の数少ないいいところは

いつでもどこでも はずせるところ

世界がちゃんと ぼやけるところ



週末は京都を眼鏡をはずして歩いた

目に見えないフィルターは何重も眼前にあることをさっぴいたら

何にも遮られることなく 自分の能力で世界を見てると思うと

なんだか誇らしかった


じっくり はっきり くっきり見ないといけないものなんて

ほとんどないような気がした


鴨川の明かりが たくさんのちいさな花火みたいに

まあるく 夜と川面に浮かんでた


きれいやったなぁ・・・


ぼんやりと見つめる世界は きれいやった

目を凝らすと よく知ってる街灯にすっかり変わってしまって

つまらないと思った


だって わからないじゃないか

私は街灯をみていたのかな・・・

私が見ている街灯と あなたが見ている街灯は全然違う

思い出も歴史も色も形も感傷も全然違う

それを定義し合って・・・定義し合っていると了解し合って

そのお互いが ときには何億という人がわかるように

ひとつの言葉にしていくこと

一点に集中させていくことなんやと思ってた・・・


名前を付けることは 本当に全く以て

恐ろしいほど無謀なことやと思う

そのすべてを結晶化させて

掌に握りしめる


手は繋がない方がいい

そこから引き剥がされ ない ことは

引き剥がされることとは 比べものにならないほど恐怖

どこにも行けなくなったら

どうするの?


でも それでも 私たちはそうして 笑い合って 慰め合う


「その人に近づいていくことしかできない」 ということ

それはきっとぼんやりしてると思った

そしてときにそれは 同一であることより

遥かに美しく輝く街灯であるかも知れない


焦点を敢えてはずして

それを越えていく



駅で 

おじさんが落とした万年筆を

若い女の子が拾いあげて 

小走りにおじさんを追い掛けて手渡してるのを見て

きれいなものを見たと思った


誰かのために走ることは

無条件に美しいと思った



美しいものをたくさんみた日やった







ホメオパシー |


「健康そうに見えて、全然そんなことないですね」

と、屈託なく笑いながらその人は云った


普通、嫌な気分になるんやろうか・・・

でも、私はその言葉を聞いて、

何ともいえず嬉しかった


そう、私は健康なんかじゃない

健康な、わけがない

誤魔化して、笑い飛ばしてきた日常や

強気の下に隠してきた不安も

こんな風にちゃんとありのままに私を表現してくれてることが

染みるように嬉しかった


歯の一本一本、細胞のひとつひとつに、

私のすべてが表現されていて、

それは即ち、ミクロのミクロまでマクロのマクロまで、

姿かたちも、存在も、環境もすべて、

私を表現してくれてるって、そんな感覚になった


なんという、頼もしさやろうか・・・


ここにいるだけで、立っているだけで、息をしてるだけで、

もう、どうしようもなく私なんや



私の中に流れているもの、と云うよりかは

繰り返すリズム、波

それはいつか私が放った、衝撃

・・・私が?



世界と宇宙をフィルターにして

紡ぎだされた、

溜息が出るほど美しく豊かに織り重なった和音の海の、

その底に、周到に執拗に低く繰り返されるその旋律


もう、聞き取ることもできないくらいに、

耳に馴染む、闇


聞き取って

聞き取って

聞き取って


誰か・・・




それに、私はなれるやろうか・・・





『勤勉におまえたち自身の救いのためにはげめ』












ホメオパシー |

ランタナ

十数年、その意味をずっと考え続けてきた、友人の言葉



最近ある人から聞いたとても大切な言葉




ある日、突然繋がる

疲れ果てた金曜日の灰色のビルのあいだで


瞬間、ちいさな泡をいっぱい含んだ薄むらさきの漣が

私の足をしゃわしゃわと浚った


・・・きもちー・・・感動



その数分後、ずっと好きだったランタナに出会った

濃く茂る緑の葉と、揺れるちいさなピンクと黄色の花房

記念に連れて帰って欲しいと云っていた

半額にしといたからって


彼女と乗る電車は、別世界やった

人間とは違う、存在

人間とは違う、唄声

彼女は、ささやかに、まわりの空気を振動させて

全存在を懸けて、私たちと、ハーモニーを奏でようとしていた

違うものがあることが、自然なんやなと思った

美しい和音が、確かに聞こえた


「繋がる」ことは、「分かる」こととは違う

字からして、真逆やと思う

繋がっても、何も分からなくて、

きっと繋がるたびに、より一層分からなくなっていくんやと思う


でも、そっちやと、思う


あんな風に、どんなに渇いた灰色の世界でも

繋がった瞬間、一瞬にして生命に溢れるなら


方向は、そっちなんやと思う



分けずに

繋げる





ホメオパシー |
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